海外へ旅行や出張で出かける人にとって、外貨への両替は損得と直結している大きな問題。いったい、いつ、どこで両替するのが得なのか、またどういった場所で両替することができるのかをまとめてみました。
1. 近所の銀行の窓口(オススメ度/高)
全ての銀行が外貨への両替をしてくれる訳ではありません。銀行や支店によっても両替サービスの内容はことなります。また、両替が可能な通貨の種類にも違いがあるので、銀行の窓口で確認して下さい。手数料は他の両替所と比較して高めですが、何よりも安全であることが最大のメリットです。また、うっかり両替を忘れるという心配はありません。
2. 出発空港内の銀行の窓口(オススメ度/高)
空港には銀行の両替窓口サービスが併設されているところが多くあります。手数料は近所の銀行と同じ銀行であれば同じですが、取り扱う通貨の種類が多いのが特徴です。空港内の銀行の窓口は「出国審査を通る前」にあるので、くれぐれも銀行の窓口で両替したいと思っている人は、パスポートにスタンプを捺される前なので、気をつけてください。
3. 出発空港内の両替サービスの窓口(オススメ度/高)
「出国審査後」にある両替サービス窓口で、国内で両替できる最後のチャンスです。したがって多くの人に利用されている両替所で、多くの通貨に対応していてとても便利です。手数料も銀行窓口と大きな差は無く小額の両替であればその差はほとんど無しという感じです。
4. 到着空港内の両替サービス(オススメ度/中)
到着した空港には、必ず両替サービスの窓口があります。銀行の窓口である場合と、両替サービス会社の窓口である場合と、両方あります。手数料は日本と比較して少ない場合もありますが、英語や外国語で喋らなければならないので、外国語が苦手な人にはオススメしにくい面があります。
5. ホテルのフロント(オススメ度/低)
ホテルのフロントでも両替サービスを提供している場合がありますが、手数料は銀行や両替サービスと比較するとかなり割高な場合があるので、必要な場合にのみ利用することをオススメします。
6. 街の両替サービス(オススメ度/高、低)
海外では街の中に両替サービスを提供する窓口があります。その両替サービスは「マネーチェンジャー(Money Changer)」と呼ばれていて、政府機関公認の正規のマネーチェンジャーと個人や会社が勝手に行っている非認可のマネーチェンジャーがいます。
手数料は銀行やホテルや空港内の両替サービスよりも低く、交換レートも安くとてもオススメです。ただし政府機関の正規マネーチェンジャーではない非正規のマネーチェンジャーの場合、偽札を渡されるリスクや、法外なレートによる両替をされる可能性もあるので、利用する場合は十分な注意が必要です。
7. クレジットカードによるキャッシング(オススメ度/低)
VisaやMasterCardやJCBなどのマークの付いたクレジットカードには、海外のATMでキャッシングして現金を引き出す機能が付いています。日本円も含め、海外で現金が足りない時には便利に利用することができます。ただし、クレジットカードによるキャッシングは利息が付くので、両替と比較するとかなり割高の手数料を支払わなければなりません。したがって、緊急事態の場合に便利に使える機能として覚えておくのが一番良いと思います。
8. キャッシュカードによる口座からの現地通貨の引き出し(オススメ度/中)
スルガ銀行やCITI銀行など、一部の銀行の発行するキャッシュカードの中には、海外のATMでも現金を引き出すことができるものがあります。手数料はさまざまですが、頻繁に海外へ行く人には便利なサービスかもしれません。
9. トラベラーズチェック(オススメ度/低)
現金の代わりに買い物やホテルなどでの支払いに使えるトラベラーズチェック。以前は海外旅行へ行く際には必携とされてきましたが、利用できる店舗が限られていることや、レジでの手続きに時間がかかることなどのデメリットがあり、今ではあまり利用されなくなってきました。また、為替レートも現金よりも手数料が高いのもデメリットになっています。
<海外での現金の取り扱いに関する注意事項>
1. 大金の持ち歩きを避ける
言うまでもなく、海外は日本よりも治安の悪いところが多く、犯罪に巻き込まれてしまうリスクも高いため、多くの現金の持ち歩きは避けるのが無難です。
2. 偽札に気をつける
非正規の両替商や、見知らぬ人から「大きなお札を小さなお札に両替して欲しい」などと声をかけられて親切心から両替に応じてしまうと、偽札を掴まされてしまう可能性があります。偽札は、知らずに使用しても罪に問われることがあり、銀行に両替しようとして偽札が見つかると、そのまま没収されるため大損してしまいます。偽札の多くは高額紙幣で、アメリカの100ドル札紙幣が一番流通していると言われているので、気をつけましょう。
3. 現金とクレジットカードを使い分けをする
チップや公共の交通機関の運賃などの小額の支払いには現金が必要な場合が多いので、現金を使用し、飲食や買い物ではクレジットカードを使うのがオススメです。こうすることで、持ち歩く現金は少なくて済む上、クレジットカードには買った物が壊れてしまった時に保険で補償してくれるサービスが付いていることが多くとても安心です。
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